短時間正社員という働き方
就業意識や価値観の変化により、個人の希望に応じた働き方を選択したいという労働者が増加しています。
なかでも女性が育児、介護の課題を解決し、就業を継続しながら仕事と家庭の両立を目指す手段として考えられる「短時間正社員」という働き方を導入する企業も出てきています。
【短時間正社員制度とは】
短時間正社員制度とは、正社員より一週間の所定労働時間は短く、残業・配転などの拘束性も少ないが、正社員と同様の役割・責任を担い、同様の能力評価や賃金決定方式の適用を受ける労働者。つまり、「基幹的であるが短時間」という新しい雇用形態なのです。
●従来の雇用形態は、
残業や配転などの拘束性は高いが雇用保障や高い処遇に守られた正社員と、自由度は高いが雇用保障が不安定で低い処遇のパート労働者の二者で成り立っていました。
●今後は
二者のみでなく、「短時間正社員」という中間形態をおくことによって、両者のパイプ役ともなり、潤滑油としての効果も期待できるのではないでしょうか。
●採用した企業では、「定着性が高まった」とする事例が多い反面、制度の活用が困難な職場や業務も明らかになっています。
営業職場や顧客サービス業務では活用が難しいこと。
百貨店では営業時間の延長にともない、シフト管理が一層難しいくなったこと。
これらの問題点を補うのがパートタイマー・派遣社員などの非正社員ですから、正社員、短時間正社員、非正社員の三者を上手く活用できるかどうかが課題となります。
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