ニートが増えると、失業率が改善?
総務省の労働力調査に「月末1週間に少しでも仕事をしたかどうか、記入してください」という項目があるそうです。
仕事をしなかった人に理由を尋ね、選択肢は5つ。
1.仕事を休んでいた
2.仕事を探していた
3.通学
4.家事
5.その他
2の「仕事を探していた」を選んだ人は、統計上の完全失業者で、失業率を算出する際の分子になります。
では、ニートはどれを選ぶでしょうか?
たぶん「その他」を選ぶでしょうね。
すると完全失業者としてはカウントされなくなります。
【その結果】
ニートが増えると、失業率が改善されるという、実感とはズレた結果になってしまいます。
15歳~34歳の完全失業率は04年平均で6.8%ですが、ニートを失業者として単純計算すると、10.4%になるそうです。
【もうひとつのズレた統計結果】
●北海道での例(有効求人倍率)
ハローワークの求人に「勤務地=愛知県豊田市」というように、東海地方や首都圏での勤務を求めるものがあるそうです。統計では就業先が離れていても、北海道の有効求人数に計上している場合があり、有効求人倍率が上昇するという珍現象が発生しています。
※ニート
仕事に就かず、学校に行かず、職業訓練にも参加しない若者たち
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