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April 07, 2005

労働者派遣事業の三角関係

平成16年3月1日からは、製造業についても労働者派遣事業が行えることとなりました。

このことによって、製造業では派遣労働者を使用する企業が急激に増加しています。派遣労働者は雇用関係と使用関係が異なりますので、トラブルが起こる可能性が多くなります。

●派遣労働者と派遣元、派遣先の関係(三角関係)

派遣元(人材派遣会社)と派遣労働者との関係は雇用関係ですから、派遣元は派遣労働者に対して賃金を支払います。社会保険等の加入も派遣元です。

派遣先と派遣労働者との間には雇用関係はありませんが、派遣先は指揮命令権を行使して派遣労働者を使用します。現場の労働時間管理は派遣先ですが、36協定などは派遣元が結びます。

つまり、契約類は派遣元で行い、仕事の指揮命令など管理業務は派遣先が行います。

派遣先企業としては、派遣元(人材派遣会社)と派遣契約を結ぶにあたって、トラブルが起こらないよう以下の事項を確認してください。

●確認すべき事項

1.労働者派遣法の違反業務でないか。
2.派遣元と派遣労働者との間の雇用契約が成立しているか。
3.派遣元が派遣事業を行うことについての許可または届出をしているか。

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