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April 03, 2005

フリーターと正社員

昨夜NHKで放送された、「日本の、これから」の第1回テーマは「格差社会」でした。最近の年収調査によると、2000万円以上と200万円以下の所得層が増えているそうで、「一億総中流」の時代から「二極化」の時代へと移行しつつあります。金持ちはどんどん金持ちに。貧乏人はどんどん貧乏に。

番組では「成果主義」「規制緩和」「フリーター」などの問題をテーマに討論していました。なかでも私が注目したのは、「フリーターと正社員」の格差についてです。

フリーターといっても様々なタイプがありますので、概略を説明します。

フリーターは「モラトリアム型」「夢追求型」「やむを得ず型」の3つの類型に分類できます(細分化すれば7つの類型になります)。

(1)モラトリアム型
 ・離学モラトリアム型 
   就職や将来に対する見通しを持たずに教育機関を
   中退・終了し、フリーターとなったタイプ

 ・離職モラトリアム型
   離職時に当初の見通しがはっきりしないまま
   フリーターとなったタイプ

(2)夢追求型
 ・芸能志向型 
   芸能関係を志向してフリーターとなったタイプ

 ・職人・フリーランス志向型
   自分の技能・技術で身を立てる職業を志向して
   フリーターとなったタイプ

(3)やむを得ず型
 ・正規雇用志向型 
   正規雇用を志向しつつフリーターとなったタイプ、
   特定の職業に参入機会を待っていたタイプ、
   および比較的正社員に近い派遣を選んだタイプ

 ・期間限定型 
   学費稼ぎのため、または次の入学時期や就職時期
   までといった期間限定の見通しを持ってフリーター
   となったタイプ

 ・プライベート・トラブル型
   本人や家族の病気、事業の倒産、異性関係などの
   トラブルが契機となってフリーターとなったタイプ

「首都圏フリーターの意識と実態に関するヒアリング調査」より
http://www.jil.go.jp/happyou/20000713_01_jil/20000713_01_jil_gaiyou.html

明日へ続く

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