フリーターと正社員
昨夜NHKで放送された、「日本の、これから」の第1回テーマは「格差社会」でした。最近の年収調査によると、2000万円以上と200万円以下の所得層が増えているそうで、「一億総中流」の時代から「二極化」の時代へと移行しつつあります。金持ちはどんどん金持ちに。貧乏人はどんどん貧乏に。
番組では「成果主義」「規制緩和」「フリーター」などの問題をテーマに討論していました。なかでも私が注目したのは、「フリーターと正社員」の格差についてです。
フリーターといっても様々なタイプがありますので、概略を説明します。
フリーターは「モラトリアム型」「夢追求型」「やむを得ず型」の3つの類型に分類できます(細分化すれば7つの類型になります)。
(1)モラトリアム型
・離学モラトリアム型
就職や将来に対する見通しを持たずに教育機関を
中退・終了し、フリーターとなったタイプ
・離職モラトリアム型
離職時に当初の見通しがはっきりしないまま
フリーターとなったタイプ
(2)夢追求型
・芸能志向型
芸能関係を志向してフリーターとなったタイプ
・職人・フリーランス志向型
自分の技能・技術で身を立てる職業を志向して
フリーターとなったタイプ
(3)やむを得ず型
・正規雇用志向型
正規雇用を志向しつつフリーターとなったタイプ、
特定の職業に参入機会を待っていたタイプ、
および比較的正社員に近い派遣を選んだタイプ
・期間限定型
学費稼ぎのため、または次の入学時期や就職時期
までといった期間限定の見通しを持ってフリーター
となったタイプ
・プライベート・トラブル型
本人や家族の病気、事業の倒産、異性関係などの
トラブルが契機となってフリーターとなったタイプ
「首都圏フリーターの意識と実態に関するヒアリング調査」より
http://www.jil.go.jp/happyou/20000713_01_jil/20000713_01_jil_gaiyou.html
明日へ続く
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