賃金不払い残業の防止策
「不払い賃金○億円支払い命令下される」など新聞でも大きく報道されるように、最近、賃金不払い残業に対する行政の指導は強化されています。
司法警察権を持つ労働基準監督官は、独自に臨検監督をする権限を持っており、最近は不払い残業の摘発が際立っています。
賃金不払い残業を防止するには、適正な労働時間管理が欠かせません。
そこで厚生労働省では、不払い残業を一掃するために、「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき基準」を作成しています。
詳しくはコチラ
●最近の「賃金不払い残業」ニュース
■サービス残業代30億円支払い/人材派遣スタッフサービス
http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/gyousei/20050225b.htm
■ビックカメラを書類送検/残業代不払い1億2,000万円
http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/gyousei/20050225c.htm
●「サービス残業」は実態を隠すために命名された?
「賃金不払い残業」のことを、一般に「サービス残業」と言いますが、「サービス残業」と言うと、労働者が自分の意思でやっていることというようになり、違法性が隠れてしまう気がします。「サービス残業」は、れっきとした労働基準法違反です。「賃金不払い残業」とした方が違法性がハッキリとしていいのではないでしょうか?
<実態が隠されている命名の例>
「パラサイト・シングル」実態は「脛(すね)かじり」
「援助交際」実態は「売春」
みなさんは、実態が隠された表現の方がお気に入りでしょうか?
Recent Comments