給与より達成感
企業が次々に導入している「成果主義」を痛烈に批判した『虚妄の成果主義』(日経BP社)という本がありますが、この本では仕事の満足感は「給与より達成感」だと書いています。
90年代後半から日本企業で導入が進んでいる「成果主義」は、今年になって大手メーカーが年功制廃止の方針を打ち出すなど、その勢いはますます増していますが、この傾向を真っ向から批判しているのです。
東京大学教授で経営組織論を専攻する著者が、直接体験したエピソードや様々な論文の引用によって「成果主義」の問題点を指摘してます。
米国型の成果主義を安易に取り入れることで、「日本企業の強さを生み出してきた年功制」を捨て去る風潮に警鐘を鳴らしています。
成果主義の導入を検討している経営者のみなさんは、この本を読んでそのリスクを考えてみるのも必要ではないでしょうか?
安易に「成果主義」を取り入れて失敗している企業も多いのです。
従業員のみなさんは、「お金とヤリガイ」どちらに満足感を感じますか?
『虚妄の成果主義』 高橋伸夫 著
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